犬のオーラルケアアイテムとして人気の「歯磨きガム」ですが、与え方を間違えてしまうと十分に効果が得られません。
それどころかワンちゃんが体調を崩してしまったり、思わぬ事故に繋がってしまう恐れもあります。
この記事では、愛犬に歯磨きガムを与える頻度と、ベストな回数とタイミングについてまとめています。
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目次
歯磨きガムを愛犬に与える頻度
犬は歯垢が歯石に変わるスピードが速く、人間の5倍と言われています。
そのため、口の健康を守るためにも毎日歯磨きが必要といわれています。
しかし、歯ブラシを口に入れるのを嫌がる犬は多く、歯磨きできないと悩んでいる飼い主さんもは多いです。
歯磨きが苦手なワンちゃんでも無理なくオーラルケアできるのが「歯磨きガム」です。
犬が好きな香りや原材料を使っているものが多く、歯磨きを嫌がるワンちゃんも飼い主さんも無理なく続けられます。
1日1本を習慣づけるのがおすすめ!
犬の歯垢は3~5日で歯石化してしまうため、たまに歯磨きガムを与えるだけでは効果は得られません。
1日1本を目安に、毎日与えるようにしましょう。
また、歯磨きガムに加えて、子犬のうちから歯ブラシを使った歯磨きの練習をしてあげることで、よりしっかり歯周病を予防でき、愛犬の歯の健康を長く守ってあげられます。
与えすぎに注意!肥満の原因にも
歯磨きガムはふつうのおやつと比べると低カロリーですが、与えすぎには注意が必要です。
歯磨きガムは前述したとおり、ワンちゃんの好きな香りや原材料でできています。
歯磨きガムが大好きなワンちゃんは何度も欲しがってしまい、飼い主さんもワンちゃんの欲望に負けて与えてしまうと肥満の原因になってしまいます。
1日1本の目安量をしっかりと守り、与えすぎたと感じたらフードの量を減らすなど、調節してあげましょう。
歯磨きガムの与え方と注意点
歯磨きガムには、さまざまな種類・サイズ・固さがあります。
愛犬に合ったものを与えないと命に関わる事故や病気を引き起こす恐れがあります。
- 奥歯をねらって噛ませる
- 手に持ちながら与える
与え方 1. 奥歯をねらって噛ませる
犬がものを食べるときに使う歯で、最も歯石がつきやすいと言われているのが、上あごにある奥歯(第4前臼歯)です。
歯磨きガムを噛ませるときは左右バランスを意識したうえで、第4前臼歯を狙うように与えてください。
より効果的に歯垢を落とせます。
与え方 2. 手に持ちながら与える
歯磨きガムが大好きだったり、せっかちなワンちゃんは与えっぱなしにしていると、早食いをしてしまったり、なにかの拍子に丸飲みしてしまったりする恐れがあります。
また、歯磨きガムは時間をかけて食べさせることで、より効果を高めることができると言われています。
飼い主さんが最後まで手に持って噛ませることで効果を高め、丸飲みによる事故を防ぐことができます。
- 誤飲誤食による事故
- 丸飲みによる消化不良
- 合わないガムでの歯の破損
注意点 1. 誤飲誤食による事故
歯磨きガムで特に注意したいのが、誤飲誤食による事故です。
噛むことで粘度が高くなるガムもあるため、誤って飲みこんでしまうとのどや食道に貼りつき窒息する危険性があります。
万が一、愛犬が歯磨きガムを丸飲みしてしまったら、すぐにかかりつけの動物病院に相談して獣医師の指示を仰ぎましょう。
注意点 2. 丸飲みによる消化不良
犬はそもそもフードをあまり噛まずに丸飲みしています。
特に、普段からすぐに食べてしまう早食い傾向にあるワンちゃんは歯磨きガムでもあまり噛まずにそのまま丸飲みしてしまうことがあります。
しっかり噛まれていないガムは胃液では消化しきれず、胃や腸の中で固まって下痢や腸閉塞を引き起こす恐れがあります。
実際に、ガムで消化不良を起こして死亡してしまったケースや開腹手術をしなければならなくなったケースもあるようなので注意が必要です。
注意点 3. 合わないガムでの歯の破損
用途や原材料にもよりますが、犬用の歯磨きガムはかなり固めに作られているものが多いです。
固い方が歯垢も多く取れると思いがちですが、犬の歯は意外ともろいため固すぎると噛んだときに歯が割れたり、欠けたりする恐れがあります。
特に、生え変わりの時期の子犬や、歯が弱くなり始めた7歳以上の高齢犬には注意が必要です。
歯磨きガムの選び方
歯磨きガムによるトラブルを防ぐためにも、愛犬に合った歯磨きガムを選びましょう。
- 対象年齢をしっかり確認する
- 犬種に合ったサイズを確認する
- アレルギーに対応しているかも確認する
ポイント 1.対象年齢をしっかり確認する
固すぎるガムは歯の破損を招くだけでなく、歯垢を落としきれずせっかくの効果を発揮できないという弊害も起きてしまいます。
歯磨きガムには対象年齢があり、子犬・成犬・老犬によって硬さが違います。
きちんと対象年齢を確認して、弾力性を持つ繊維質の歯磨きガムを選ぶのがおすすめです。
ポイント2.犬種に合ったサイズを確認する
サイズの合わないガムは歯やあごに負担をかけたり、丸飲みを誘発したりする危険性もあります。
商品のパッケージには、「大型犬用」「中型犬用」「小型犬用」などの表記があるので、必ず愛犬の犬種に合ったサイズを確認してから選ぶようにしてください。
ポイント3.アレルギーに対応しているかも確認する
歯磨きガムには、牛皮や鶏のすじ肉、フルーツフレーバーなど、犬が喜んで噛んでくれるような原材料が多く使われています。
しかし、忘れてしまいがちなのが愛犬のアレルギーの有無です。
アレルギーによって下痢や嘔吐を引き起こしてしまうこともあるので、アレルギーを持っているワンちゃんは原材料をしっかり確認してから与えましょう。
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歯磨きはガムだけでも大丈夫?
歯磨きガムだけで歯垢が取れるわけではありませんので、歯磨きの練習を並行して行うことが大切です。
「歯磨きガムを与えているから大丈夫」と思ってしまいがちですが、歯磨きガムだけで歯のケアをすべてできるわけではありません。
しかし、歯垢の蓄積予防や歯磨きへの苦手意識をなくすには効果的なので、あくまでも歯磨きの補助ケア用品として取り入れていきましょう。
歯磨きの練習の仕方が分からないという飼い主さんは、愛犬が歯磨きを嫌がる時の対処法も参考にしてみてくださいね。
また、歯磨きガムがうまく噛めないワンちゃんや、歯磨きガムが苦手で食べてくれないワンちゃんには『歯みがきジェル』がおすすめです。
歯磨きジェルなら、歯磨きガムに比べて歯ブラシをお口に入れる歯磨きの練習がしやすく、より効果的に愛犬の歯を歯周病から守ってくれます。
まとめ
愛犬に歯磨きガムを与える頻度と、ベストな回数とタイミングについてまとめてきました。
歯磨きガムは噛むだけで歯のケアができるので、歯磨きが苦手なワンちゃんにはまず歯磨きガムを使ったオーラルケアから始めてみましょう。
愛犬の年齢や犬種に合うものを選んで、誤飲や事故にも十分注意したうえで与えるようにしてくださいね。
しかし、歯磨きガムはあくまでも歯磨きの補助ケア用品になります。
歯磨きガムだけで、歯の汚れや口内トラブルを防げるわけではありません。
歯磨きガムで慣らしつつ、できるだけ早めに歯磨きでの本格的なケアも行い、愛犬の大切な歯を守っていつまでも健康で過ごせるようにしてあげましょう。
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