何かの病気かな?
チワワの歯は本来なら真っ白ですが、ピンクや茶色、紫色、灰色などに変色することがあります。
この記事では、チワワの歯に色素沈着が起こる原因と歯を白くする方法をまとめています。
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目次
チワワの歯が色素沈着する原因
歯の色素沈着の原因として考えられるのは、以下の事柄です。
- 色素が付きやすい物を食べた
- 色素をつくる細菌がいる
- 歯髄の出血や壊死
- エナメル質の形成不全
- 薬剤による影響
1.色素が付きやすい物を食べた
チワワが色素の強い食べ物を口にしたり、着色された家具や金属などをかじった時に歯に色素が付着して、歯が変色したように見えることがあります。
2.色素をつくる細菌がいる
チワワの口の中には、色素をつくる菌(黒色色素産生菌)が存在することがあり、その細菌が原因の可能性も考えられます。
3.歯髄の出血や壊死
衝突や落下、硬い物をかじったり、激しい遊びや喧嘩などによって、歯髄(しずい)が損傷して出血した場合、歯が薄いピンク色から濃いピンク色に変色します。
衝撃を受けて歯は折れなかったものの傷ついてはおり、いわゆる「歯髄炎(しずいえん)」を起こした状態になっています。
歯が破折し歯の中心部にある歯髄に細菌が入り込み、炎症が起きた状態です。
歯が折れたり、擦り減り歯髄が露(あらわ)になると細菌にさらされやすくなり、速やかな治療が必要になります。
4.エナメル質の形成不全
生後1ヶ月~4ヶ月の間にウイルス疾患や慢性の消化器疾患、高熱などにさらされた場合、歯を覆うエナメル質の形成に支障が出て、歯が黄色から黄褐色に変色したように見えることもあります。
歯の表面を覆うエナメル質の形成が不十分で、ところどころエナメル質が欠損し、歯の表面がでこぼこになったり、それによって歯が淡褐色から茶色に変色したりする病気です。
5.薬剤による影響
母犬の妊娠中、および生後3ヶ月未満の子犬でテトラサイクリン系の抗生物質を使用していた場合、歯の象牙質のカルシウムとテトラサイクリンとが結合して象牙質(ぞうげしつ)に沈着し、歯の色が灰色や薄茶色になることがあります。
チワワの歯が色素沈着をしている場合の取り方
私たちが歯の衛生状態を保つことが大切なように、愛犬の歯も清潔に保つことが大切です。
犬の歯を白くする方法は、いくつかのステップがあります。
1.色素が付きやすい物を食べた
2.色素をつくる細菌がいる
などの、歯垢や歯石が原因で色素沈着が起こっている場合は、軽度ならきちんと歯磨きをすることで改善していきます。
まず、毛のやわらかい歯ブラシと酵素入り歯磨き粉を使って、定期的に犬の歯を磨くことです。
これは、歯の変色や着色の原因となる歯垢や細菌を除去するのに役立ちます。
しかし、普段から歯磨きに慣れていないワンちゃんに、いきなり歯磨きをお口に入れようとしても嫌がってしまいます。
愛犬が歯磨きを嫌がってしまう場合は、
また、歯磨きの練習用として「ドクターデンタルワン」を使うことをお勧めします。
「ドクターデンタルワン」は歯垢や歯石を落とし、犬の口臭を予防できます。
歯を白くするだけでなく、歯を保護し強くするのにも役立ちます。
3.歯髄の出血や壊死
4.エナメル質の形成不全
5.薬剤による影響
などが原因の場合は、動物病院での治療が必要になりますので、早めにかかりつけの医師に相談することをおすすめします。
チワワの歯が茶色い!緊急を要する変色と注意点
チワワの歯の変色が認められたケースのうち、92%に部分的または完全な歯髄壊死(しずいえし)が見られたとの研究報告があります。
衝撃のための歯髄壊死は、歯への血流が遮断され、血中のヘモグロビン(血色素)が分解されるとともに歯髄(しずい)を取り囲む象牙質(ぞうげしつ)に血液が貯留します。
時間が経つほどに、色は青色や紫色、黄褐色、茶色などにも変わり、歯髄が壊死してしまった場合は薄い灰色(グレー)~濃い灰色(グレー)、黒色に見えるようになります。
歯髄壊死を放っておくと炎症や細菌感染が体全身に広がるおそれがあるので、早期の治療が大切となります。
もし、歯の変色の原因が事故であるなら、歯以外にも異常がある可能性があるので、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
事故の場合は歯の変色に加え、顎(あご)にも支障が出ている可能性があります。
また、歯周病の悪化が原因で顎(上顎・下顎)を骨折することがあります。
顎骨骨折(がくこつこっせつ)といい、特にシニアの小型犬は注意が必要です。
先端などが部分的に変色している場合は、稀に色が元の状態に戻ることもありますが、初期の診断と治療が重要になるので、放置は禁物です。
歯に変色がある場合は、犬に痛みがあると思われますので、痛みを軽減するためにも早めに受診することをおすすめします。
チワワの歯の変色している場合の治療費の目安と対処法
変色したチワワの歯の後ろ側から光を当てると歯全体が透明の黄白色にみえる場合、歯髄(しずい)が生きています。(生活歯)
歯の中心が暗赤色に濁って見える場合は、歯髄(しずい)が死んでいること(失活歯)が分かります。
チワワの歯の変色に関連する治療費の目安
歯髄(しずい)が壊死しているとなれば、壊死した歯髄(しずい)を抜き取って詰め物をする歯内治療(根管治療)を施すか、抜歯が必要となります。
下記は、チワワの歯の変色に関連する治療費の目安です。
項目 | 治療費の目安 |
---|---|
血液検査 | ~10,000円 |
レントゲン検査 | ~7,500円 |
根管治療 | ~12,500円 |
抜歯 | ~5,000円 |
麻酔 | ~15,000円 |
変色したチワワの歯には歯科用レントゲン検査が必要になることがありますが、歯髄壊死(しずいえし)を起こしていても42%がレントゲンでは正常に見えるとのことで、必ずしも異常を映し出すわけではありません。
炎症の程度や変色が部分的であるなど、状況によっては抗生物質や抗炎症剤などを与えて経過を見る処置がとられることもあります。
その場合は、飼い主さんによる経過観察がとても大切です。
チワワの歯の変色を防ぐ!予防方法
チワワの歯の変色に対しての予防法は、「硬過ぎる物はかじらせない」「遊び方が激しい犬では気をつける」「ワクチン接種でジステンパーやパルボウイルスなどの感染症予防をすること」が大切です。
下記のようなワンちゃんは注意しましょう。
- 遊び方が激しい犬、やんちゃな犬
- 硬い物をよくかじる犬
- ディスクでよく遊ぶ犬
- 子犬の頃に「テトラサイクリン系」の抗生物質を使用したことがある犬
- 子犬の頃にジステンパーをはじめとしたウイルス疾患に罹ったり、高熱を出したりしたことがある犬
歯が変色している場合は、むやみにいじらないようにし、チワワが硬い物をかじったりしないようにする注意が必要です。
老犬の歯が変色している場合の注意点とケア方法
老犬の歯が変色している場合は、歯周病が原因であることが多いです。
しかし、筋力の低下や病気からくるふらつき、反射能力や認知機能の低下などによる外相の場合も考えられますので、注意が必要です。
外傷が原因の場合
老犬は若い頃に比べて物をかじって遊んだり、いたずらをしたりすることはぐっと少なくなる一方で、筋力の低下や病気からくるふらつき、反射能力や認知機能の低下などにより怪我をしやすくなります。
家具の角や柱などに口先をぶつけたり、転んで口先を床に打ちつけたり、階段から転げ落ちることもあるかもしれません。
心配な場合は、家具にはクッション材をあてがったり、床は滑りにくいようにカーペットを敷くなどの工夫が必要です。
階段にはゲートを設けたり、高さのある場所にはチワワ用に低めの階段を作tたりして怪我予防をしていきましょう。
外傷の場合は、動物病院での治療が必須です。
歯周病が原因の場合
チワワの歯に変色が見られた場合、すでに歯周病があるとより注意が必要になるため、できる範囲で「歯垢(しこう)」・「歯石」を除去していきましょう。
チワワの歯に歯垢・歯石がついても色が「黄ばみをおび」「クリーム色~茶色っぽく」見えますが、歯垢・歯石が重度に付着していると外傷による歯の変色を見逃してしまいます。
歯垢・歯石を除去して初めて歯の変色に気づくこともあります。
愛犬の歯の外側に原因があるなら、早めに処置することで変色を元に戻すことが可能かもしれません。
しかし、歯周病が原因の場合は、歯磨きなど自宅での口腔内ケアが必要になります。
放置すると重症化してしまい、炎症や細菌感染が歯の根元(根尖部)はおろか全身に広がるおそれがあるので、気づいた時点で自宅で行えるケアをしっかりしていきましょう。
歯の健康を保つことは愛犬の身体全体の健康を保つことでもあり、長生きすることに繋がります。
まとめ
チワワの歯が色素沈着する原因と犬の歯を白くする方法をまとめてきました。
「気づいたらすでに愛犬の歯の色が変わっていた」というような時間が経っているような場合は、なるべく早めに動物病院で診察してもらいましょう。
また、ワンちゃんに合わせたデンタルケアをしっかりとしてくことで、色素沈着が改善していくこともありますので、日頃のデンタルケアを見直してみるのもいいかもしれません。
愛犬の歯の健康を無理なく保つには、歯磨きジェル「ドクターデンタルワン」がおすすめです。
他にも、チワワにおすすめのデンタルケア を知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。