確かにチワワは他の犬種に比べ体格が小さく、運動量が少なくても大丈夫です。
しかし、決して散歩に行く必要ないというわけではありません。
チワワの散歩は、運動量以外にも社交性を高めたり、気分転換をしたりと様々な目的があります。
健康維持のためにも、積極的に外に連れ出してあげるようにしましょう。
犬を散歩に連れて行かないとどうなる?
犬を散歩に連れて行かないと、社交性が低下してしまいます。
人や他の犬に対してよく吠えるようになってしまったり、インターホンが鳴るたびに大声で鳴くなど、周りの迷惑になってしまうことがあります。
「散歩」というのは、犬と飼い主の関係性を構築するための手段でもあります。
愛玩犬として品種改良されたチワワは「散歩の必要がない」と言われた時期もありましたが、今ではどんな犬にも散歩は必要だと考えられています。
散歩は、犬の健康を保つために身体的・精神的にも非常に重要です。
室内飼いでケージの中にいる時間が長いと十分な運動量の確保が難しく太ってしまったり、筋肉量が減って弱い身体になってしまう可能性があります。
チワワの散歩量の目安と回数
チワワのような超小型犬や、ミニチュアダックスフンド、ポメラニアン、トイプードルなどに代表される小型犬は、体が小さいため大型犬ほど多くの運動量を必要としません。
しかし、チワワは中型〜大型犬のように運動不足解消のために散歩をするわけではありません。
チワワの散歩は、「気分転換をさせること」が1番の目的です。
チワワの散歩時間は短くて大丈夫
1日1~2回、1回20~30分程度、1~2キロ程度の散歩が目安となります。
チワワは小さくても好奇心や運動欲求は高く、 決して散歩をしないでよい犬種ではありません。
刺激も少なく運動もできずにいると、身体的には筋肉量が落ちて太りやすくなったり、精神的なストレスから病気にかかりやすくなって寿命が縮まる恐れもあります。
人間も同じですが、チワワも1日中室内だけで過ごすのは不健康です。
外に出て、草木のにおいやさまざまな人、犬に触れることで気分転換をさせてあげましょう。
また、チワワは臆病な性格であることが多く、知らない人や犬を見ると吠えることがあります。
しかし、日頃から散歩でさまざまなことに触れておくことで、環境の変化にストレスを感じにくくなります。
足腰の弱ったシニア犬の場合は、1日5~10分程度でも大丈夫です。
散歩のしすぎは身体に負担をかけてしまう可能性があります。
また、時間がない時などには、1日朝晩2回に5分程度の散歩時間を確保してあげるだけでも気分転換になるはずです。
ただし、まとまった時間がとれるようであれば、1日30分程度は散歩することをおすすめします。
参考→チワワの運動量はどれくらい?散歩に行かなくてもいいって本当?
運動不足のサイン
よく見られるサインには、「落ち着きがなくなる」「肥満・病気になる」「ストレスによる問題行動」などが挙げられます。
「最近、やたらと遊びたがる」「体形が丸くなったかも」「よく吠えるな」と感じたら運動不足のサインかもしれません。
チワワは警戒心が強めで、見ず知らずの人や聞き慣れない音に対して敏感に反応します。
また、チワワは記憶力がいいので、経験・体験したことはよく覚えています。
いろいろ体験させると、チワワにとって「未知のもの」「怖いもの」が減ります。
積極的に外へ連れ出すことで、「警戒して吠える」「威嚇する」ようなことがなくなり、犬が感じるストレスも少なくなります。
飼い主が留守中の過ごし方
チワワに留守番させる時は「安全確保」「室温調節」「食事制限」の3つに注意してください。
留守にする時間が長くなってしまう場合は、特に注意してあげましょう。
安全確保
留守中に誤飲や転倒などのトラブルがあった場合、チワワの命に関わることがあります。
チワワを留守番させるときは、「広めのケージに入れる」「サークルで囲う」などして、移動範囲を決めておくと安全を確保しやすいです。
また、「床にできるだけ物を置かない」「段差をなくす」「観葉植物を置かない」など、部屋の整理にも気を配りましょう。
室温調節
メキシコ原産のチワワは、湿度の高い日本の夏や北国の冬の寒さ、そして寒暖差が激しい環境が苦手です。
室温25℃前後、湿度50%前後が犬にとっての理想と言われていますが、長毛種・短毛種でも感じ方が異なります。
エアコンをつけたままにしたり湯たんぽを用意するなどで調整したり、陽が当たる場所、床が冷たい場所、毛布など、犬自身が自分で体感温度を調節できるように留守中の行動範囲(ケージ)に余裕があるといいです。
食事制限
体重管理のためにも、食べ物は飼い主がコントロールしてあげましょう。
飼い主の留守中にイタズラで棚などのおやつを漁ったりできないようにしてください。
水も留守番が長時間になる場合は複数用意して、新鮮なものをいつでも好きなだけ飲めるようにします。
ペットボトルなどを逆さにして設置できる給水器がおすすめです。
お皿は何かの拍子にひっくり返して水がなくなってしまうこともあるため留守中は不向きです。
注意したいポイント
一人暮らしでチワワを飼う時や共働きなどで留守番が長時間になってしまう場合は、ドッグカメラなど留守中の犬の様子を見られるものがあると安心です。
また、一人暮らしでチワワを飼う時には「飼い主に何かあった場合の対策」も忘れないでください。
「急な出張で数日家を空ける」「飼い主の入院や通院」「仕事が忙しくてほとんど家にいない」といった時に、犬のケアを依頼できる人がいると安心です。
チワワは初めての人に警戒心を抱きやすいので、普段から付き合いがある人にケアをお願いできるのがベストです。
ドッグシッターやペットホテルをあらかじめ調べておいて、毎回同じところでいつでも利用できるようにしておくと安心です。
一緒にいる時はできる限りスキンシップを取り、家の中で放し飼いにして自由に行き来できる場所を広くすることでも運動不足の解消やストレス解消に役立ちます。
まとめ
チワワが散歩しないとどうなる?ケージに入れっぱなしにした場合の健康被害についてまとめてきました。
チワワも人間と同じく狭いケージに入れっぱなしではストレスが溜まってしまいます。
飼い主の抱える環境はそれぞれ違いますので、難しいこともあるかもしれませんが、できる限り外に連れ出してあげましょう。
忙しい時や天気が悪い日などは無理をせずに、庭に出したり、遊歩道を歩かせてあげるだけでも十分です。
犬も飼い主もお互いに無理なく、散歩の時間を取れるようにできるといいですね。
チワワのことがもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。